本当は誕生日プレゼントが欲しいですが……

本人以外への誕生日プレゼントの提案

Table of Contents



1.  社会不適合者への誕生日プレゼントよりも確実に良いプレゼント先


    1.  Ubuntu, Blender


    2.  LibreOffice


    3.  org-mode とそのエディタとしては比較的扱い易い DOOM Emacs


    4.  GNU Image Manipulation Program


    5.  Inkscape


    6.  Krita


    7.  GodotEngine


    8.  Ardour と Unfa さん


    9.  LMMS と Helio.fm


    10. kurzgesagt



私個人は全くもって残念かつ不愉快ながら、2021 年 5 月 12 日の午前 2 時を以って、


私がこの世に人間の姿で産まれて 31 年が経過した事になるらしい。



私の観測しているインターネッツの振る舞いよろしくで自分の Amazon の欲しいものリスト


を晒すのが恒例だとは思うが、30 歳になって生活保護需給(現在は雇用保険の都合で停止中)


してしまった程度の社会順応・適応不良の害畜生に投資するのは皆様には癪だろうと存ずるので、


もう少し有益なお金の使い道の提案をさせて頂く。


ましてや欲しい理由の明記していないものなんて、買ってやる義理も無かろう






社会不適合者への誕生日プレゼントよりも確実に良いプレゼント先



章題にはあたかも投資の還元をあなたが得そうな書き方をしてしまったが、


ほぼ全てフリーソフトウェアとか、それを利用するアーティストへの支援である。






Ubuntu, Blender



言わずもかな。これらもフリーソフトウェアである。寄付のページはそれぞれ 30 秒


調べた限りでは見つけられなかったので、そういうソフトウェアがある。という事だけ。






LibreOffice



こちらも今となってほ有名だろう。Apache OpenOffice と混同されがちだが、


違うものなので注意されたし。


フリーソフトウェアに明るくない利用者からしてみれば、大差無いのかもしれないが。



オフィススイートでデファクトスタンダードになってしまっている Microsoft Office


への出力が可能なのは、あくまで Libre の方である。



もう一つ LibreOffice を推す理由は、『オープンドキュメント形式』において、


基準とも成るであろう重要な編集ソフト・スイートである事だ。


仕様が開放的かつ無償で閲覧できるものが必ずしも綺麗なものである。という事は


無いのであるが1



なお、寄付に関しての情報はこちらから。






org-mode とそのエディタとしては比較的扱い易い DOOM Emacs



org-mode は、軽量マークアップ言語である。つまり、Windows のメモ帳で編集が可能で


Web ページやオフィススイートのファイルに変換が可能な、テキストファイルの書き方である。



そういったテキストファイルの書き方であれば Markdown が真っ先に挙がるとは思うが、


org-mode はタスク管理やタスクの状況を示す書式もサポートしている。


さらに、表計算もできる。



今日であれば VSCode などのテキストエディタでも拡張機能を追加して見栄えの良い


編集を行う事は可能であるが、org-mode の真価を発揮するならやはり Emacs が良い。



しかしながら、Emacs 自体を素の状態で扱うのには大分時間が必要となる。Vim


5 倍は見積って良いと思える。



その為、Emacs には「ディストリビューション」という形で参入障壁を低くしたものが


幾つかある2。その一つが『DOOM Emacs』である。


このブログ記事の原稿も DOOM Emacs を用いて org-mode で執筆している。



利用者であるための認知バイアスは確実に働いているのではあるが、DOOM Emacs は


Vim に成れ親しんだ者からすると、とても扱い易いディストリビューションである。



org-mode の寄付に関しての情報はこちら


DOOM Emacs の寄付については LibreaPay のページを。






GNU Image Manipulation Program



昨今、『GIMP』という通称が   


「脚の不自由な人に対する差別発言だ」   


という事で、アニメ『サウスパーク』の『PCΔ』3 に所属していそうな人達からあれこれ


言われてる画像編集ソフトである。



一つのソフトなのに、複数のウィンドウを表示する独特な UI で使うのを諦めた人が


多く居るかもしれないが、それは Ver.1 までの話であり、2からは一つのウィンドウに


納まった UI になる。



寄付に関してはこちら






Inkscape



ベクター形式画像の作成・編集ソフトは、『Adobe Illustration』 か、旧『Macromedia Flash』


くらいしか無い時代に現れた救済者の様なソフト。



今日も無償利用という所だけでは他のソフトも存在するものの、Inkscape を推した理由は、   


「SVG ファイル編集の基準と成るであろう重要なソフトである」   


という所からである。



寄付についてはこちら。なおグッズ購入で応援する事も可能。






Krita



Linux でも利用できる『Sai』や『FireAlpaca』、もしくは『Clip Studio Paint』だと思って頂ければ良い。



類似するフリーソフトウェアとしては『MyPaint』があるのだが、


Mac を使っている人でプログラミングなどをしない方には、MacPorts環境構築をしてまで


使って欲しいソフトとは言い辛いので、今回はこちら。



寄付に関しての情報はこちら






GodotEngine



日本では UE4Unity の濃い陰に隠れてしまっているが、フリーソフトウェアの


ゲームエンジンで個人的に熱いのは、断然このゲームエンジンである。



前述のゲームエンジンと比較して、地味だが強いのは;



-   2D の映像描画に定評がある4


-   ユーザー登録の必要が無い


-   Web ブラウザ上で動くエディタがある



といった点である。



寄付に関してはこちらから。



また、興味深いプロジェクトとして、   


GodotEngine を含めたフリーソフトウェアでのゲーム開発のチュートリアル動画制作


をしている『GDQuest』がある。






ArdourUnfa さん



DAW ソフト制作をしている方が主導して開発しているクロスプラットフォームかつ


フリーソフトウェアの『Ardour』がある。



大真面目にこの DAW はプロが使っているものと同程度のものであるとは思うが、


私は使い熟せていない。



しかし、Unfa さんという、



creating videos about open-source music production



な活動をしている方がいらっしゃるので、彼の動画を見ると Ardour の可能性の高さ


を垣間見れると思う。



そんな Unfa さんを応援したいと思った方は、こちら


また、Ardour に興味を持ち、応援したい方はこちらをご覧頂きたい。






LMMSHelio.fm



とはいえ Ardour はそれくらい高機能なので、もう少し親しみ易い DAW は無いのかと


思い抱く方も居るだろう。そこで『LMMS』と『Helio.fm』を紹介する。



LMMS は高校時代の私でも作曲ができた程には使い易い。


ただし未だに音楽性はほぼ無いので、良い曲とは言えないものしか作れてない



また、Helio.fm は新しくできたフリーソフトウェアの DAW である。このソフトも


使い勝手は多少プロユースの DAW の様な印象を受けるものの、今後に期待のできる


DAW だと私は確信したので紹介する。



LMMS への寄付についてはこちら


Helio.fm の制作者への寄付はこちら






kurzgesagt



最後に、私の中での『ドイツの鳥』、kurzgesagt を紹介して終わらせて頂く。



Youtube に可愛い鳥のアニメで、30 分未満で終わる科学や政治といった小難しい話を


連載しているアニメ制作チームである。



彼らのアニメ制作に助力をしたいなら Patreon のページでの寄付や、グッズ購入をしても良いと思う。


グッズは普通に可愛いので普段用途で使っても差し使え無いだろう。






以上、大分長く書いてしまったが、とりあえず私なんかに同情して当人の欲しいものを


安易に買い与えるよりは有益になるであろうお金の使い道を提案させて頂いた。




Footnotes



1 PDF をその一例として挙げてしまうが、PDF も仕様は無償で公開されている。



2 たとえば、Emacs Prelude, Centaur Emacs である。



3 詳しくはサウスパークの Fandom の『PC 校長』のページを参照。差別発言者は殴って……ヨイ訳は無い。



4 しかし、もしかすると今年の末にはリリースされるかもしれない Ver.4 で 3D


の描画能力や VR での表現能力や、利用にあたっての使い勝手もそれらに退けを取らないものになるかもしれない。